【宿泊記】宮城県石巻市『追分温泉』どこか懐かしさを感じる昭和レトロな宿

こんにちは、kiritan(@andes-life)です。

今回訪れたのは宮城県石巻市の山中にある『追分温泉』。


新鮮な海の幸が楽しめる料理と樹齢500年のカヤの木でつくられた浴槽が自慢の温泉宿で、のどかな雰囲気と木造校舎のような造りの外観からはどこか懐かしさを感じられます。

同僚におすすめされて前から気になっていた温泉宿。

全国旅行支援を利用して『1人/11,000円コース』を堪能してきた様子を紹介していきます。

※本記事は2022年10月に宿泊したときの内容です。一部最新の内容の異なる場合があります。

目次

追分温泉|建物外観

全体

峠を越えた山の中にたたずむ追分温泉。
周囲の自然に溶け込む建物は木造校舎のような造りでどこか落ち着く雰囲気がかんじられます。

追分温泉は本館、宿泊棟、温泉棟の3つで構成されており建物同士は渡り廊下でつながっています。

宿泊棟の正面には池と小川のようなものがあります。
水の流れを見てるだけで時間を忘れてしまいそうになりました。こういうの癒されますよね~。

建物入口

年季の入った木造建物に「追分温泉」の看板が目立ちます。

懐かしい赤いポストも雰囲気ありますね。

駐車場

駐車場は正面入口にあります。
公式サイトには50台と記載してましたが、そんなに停められる気はしません。
もしかしたら他に駐車場があるのかもしれません。

日帰り温泉利用客もこちらの駐車場を利用しているようです。

その他

敷地内にはオーナーさんのクラシックカーが展示されていました。
レトロっぽさ満点で私は大好きです。

こちらは駐車場入口でクモとたわむれている様子。
senaいわく、こんなに大きなクモは久しぶりに見たとのこと。まちがいなく金冠サイズ。

kiritan

この旅館に出現する昆虫類はとにかくでかいです。

追分温泉|館内

ここからは追分温泉の館内を紹介していきます。

受付

体温とアルコール消毒を済ませてから入館します。

下駄箱には『○○(地域名)○○様』と手書きの紙が貼られており、宿主の粋な計らいにさっそく心打たれていきます。

こちらは受付。
木でできた素朴な雰囲気がたまりませんね~。

kiritan

チェックイン時に車のナンバーを聞かれるのでお忘れなく!

受付横ではソフトドリンクとアルコール飲料が購入できます。

日本酒から瓶ビールまで種類が豊富で、コンビニやスーパーが近場にないこちらの温泉宿では貴重な調達源です。
夕食前に購入してそのまま食事会場に持っていくこともできました。

sena

全国旅行支援の地域クーポンも使えたよ!

売店

受付の右となりに売店がありました。
営業時間は8:00~19:00夜遅くまでやっていないので注意です。

売っているものは干物や乾物がほとんどで、館内で食べるものというよりお土産としての用途のほうが合っているかなと。

ちなみに、お風呂あがりにアイスを食べたいなと思っている人はその考えを今すぐに捨ててください。
買う頃にはとっくに閉まっていますので…。

夕食のボリュームからはあとで食べるなんて余裕はないと思いますが、カップ麺やお菓子も売っていました。
もし夜にちょこっと食べるなら閉店前に買っておきましょう。

kiritan

こちらの売店でも地域応援クーポンが利用できます。

ゲームコーナー

宿泊棟に向かう途中にゲームコーナーがありました。

営業時間は9:00~21:00で、エアホッケーとワニワニパニック、UFOキャッチャーなどなど。

こちらのエアホッケー見た目以上に古くて遊ぶ気にならなかったのは内緒。
UFOキャッチャーはお子様連れの方が利用していました。

その他

受付近くにあった座談スペースみたいなところ。
残念ながらコロナ禍のいま利用する人はいませんでした。

廊下には薪ストーブとテーブル媒体のゲーム機が展示されています。

廊下はこんな感じ。
渡り廊下から見る景色がかなりよかったので是非みてください。

追分温泉|お部屋・周辺設備

▲宿泊棟の入口

冒頭でもお伝えしましたが一部を除き、お部屋にはトイレと洗面台がついていないので、共用部にあるものを使うことになります。

こういう旅館って謎の和式便所推しがあったりしますが、ここはしっかりと洋式トイレがありました。

トイレは温水洗浄付き便座で綺麗に清掃されていて好印象。

お部屋の内装

今回案内されたのは宿泊棟の2階のお部屋。

こちらが本日お泊りする部屋。
広さ6畳ほどのこじんまりとした和室です。到着時には既に布団が敷かれていました。

こういう狭い部屋って落ち着きませんか?2人で来ると距離感が近くてよいですね。

お部屋にはこたつがありました。寒い日に恋しくなるやつです。
色合いがレトロっぽくて部屋の雰囲気に合っています。

20インチくらいの小さなテレビがありました。
旅館のテレビってどこも小さいですよね。
大きいほうが需要あるのになっていつも思ってしまいます。

ここ一番驚いたポイント。

建物の古さに似合わず最新のエアコンがついてます!(霧ヶ峰~♪)

冷え切った部屋も一瞬で温まります。こたつなんていらなかったんや。

あとは金庫やティッシュなど、一般的なアメニティはひと通りありました。

緊急クエスト『高難度:害虫襲来!』

ここで事件が発生。

みなさんはお分かりいただけただろうか。

アハ体験ではありませんよ。

そうです。机の上にカメムシがいました。

sena

きゃー!!!!!!!!!!

すみっこで小さくなるsena。

ここは落ち着いて指揮をとらねば。
とりあえず、フロントへ状況を伝える。

フロント従業員『分かりました。今そちらへ伺います。』

ふう、これで安心だ。
我々に平穏なときがもどるのだ。

 ー コンコンコン(部屋をノックする音)

フロント従業員『お待たせしました。これでどうぞ。』

!?

そうです、こちらの旅館ではカメムシ捕獲体験ができます。(スーパーポジティブ思考)

senaは私は絶対にムリっていう顔で睨んでいるので、ここはひとりで戦うしかないようです。

おれ故郷に帰ったら結婚するんだ。

ーーー YOUR DEAD ーーー

そういえば、館内を歩いていたらこういう掲示がありました。

——-『カメムシがすきまから入ってきます。カギはしっかりロックしましょう。』

私の部屋は窓が閉まっててもガンガン入ってきましたけどね。なんでぇ?

ちなみにカメムシは慣れた手つきでサクッと捕まえました。
小さいころ田舎に住んでいてよかったなと、生まれて初めて思ったのはここだけの話です。

追分温泉|お風呂

さあ話をもどして、旅館といったら温泉ですよね。

宿泊棟から渡り廊下を歩いていくと温泉棟があります。

前室には畳のくつろぎスペースがあります。
同じ部屋の人を待つときに便利そうですね。

脱衣所はシンプルなつくりです。
貴重品を預けられる鍵付きロッカーがあるので安心です。

ドライヤーは2台ありますが風量はあまり強くないかな。

樹齢500年の浴槽

追分温泉は近くにあった鉱山から出たお湯が源泉です。
源泉の温度は少し低いそうで、ボイラーで温めてから使用しています。

これが追分温泉名物の樹齢500年のカヤの木でつくられた浴槽です。
(※周りに宿泊者がいないのを確認した上で撮影してます。)

お風呂の床も壁も全部木でできています。今どきこんな雰囲気のあるお風呂はそうそうありません。

▲大浴槽

大浴槽は15名くらい入れる大きめな浴槽で、お湯はかなり熱めです。体感温度45℃はあったかもしれません。
とにかく熱すぎて一瞬たりとも浸かることはできませんでした。

▲小浴槽

いっぽう小浴槽のほうはぬるめに仕上がっており体感温度38℃くらいでジェットバス仕様で泡がぶくぶく出てました。
ぬるいのでずっと入っていられるのですが汗もかかず少し微妙なかんじ。
5名でギュウギュウになりそうでした。

大と小のお湯を足して2で割ったお風呂に浸かりたいな〜て思いながら浸かってました(笑)

洗い場は4つあって木製とケロリンの2種類の桶がありました。
これをみて懐かしさを感じる人もいると思います。

シャワーのお湯はもしかしたら温泉水を使っているかもしれません。でも正直いうとよくわかりません。

ちなみに露天風呂はありませんでした。期待していた人は要注意です。

追分温泉|夕食・朝食

豪華すぎる夕食

夕食会場はフロント横の階段から上がった本館の2階。
この日は17時頃によばれて夕食用に個室のお部屋が用意されていました。

夕食の内容は
  • ゆずワイン(食前酒)
  • 前菜(アケビ、蒸しホヤ、お漬物)
  • ホヤとワカメの酢の物
  • めかぶとワカメ、長芋のねばねば
  • 刺身3種盛り(鯨、ホヤ、アワビ)
  • 刺身6種盛り(マグロ、エビ、ホタテ、イクラ、アジ、白身魚)
  • 天ぷら3種盛り(鯨の竜田揚げ、大根、白身魚)
  • 焼きホタテ
  • お吸い物
  • カボチャとひじきの炊き込みご飯
  • グラタン
  • 茶碗蒸し
  • 〆のデザート(今回はバナナアイス)

料理の品数は13品目。種類でいうと24種類もあります。
めちゃくちゃ豪華ですね!

アップの写真とともに1つづつ紹介していきます。

▲上から大根おろしの和え物、コリコリした漬物、ゆずワイン(食前酒)、アケビと蒸しホヤ
▲ホヤとワカメの酢の物
▲めかぶとワカメ、長芋のねばねば
▲刺身盛り合わせ1 左から鯨、ホヤ、アワビ
▲刺身盛り合わせ2 左からホタテ、マグロ、白身魚、イクラ(後ろの小鉢)、エビ、アジ(味噌ダレ)
▲天ぷら盛り合わせ 左から大根、鯨の竜田揚げ、白身魚(奥側)
▲ホタテ焼き(自分で焼きます)
▲お吸い物
▲カボチャとひじきの炊き込みご飯
▲グラタン
▲茶碗蒸し
▲バナナアイス(〆のデザート)

以上が夕食のラインナップとなります。

sena

めちゃくちゃ豪華だねっ!!

はたして食べきれるのだろうか…。いただきます。

鍋物はマッチで火をつけます。
慣れてないとヤケドしますよね。ハハハ…

フロントで買ってきた瓶ビールもいただきます。

う〜ん、旅館で呑むビールは格別ですね。

まるで背中に翼が生えて飛んでいってしまいそうなくらい、旨いです。

さて夕食はというと、1時間ほどかけて(ほぼ)食べ終わりました。

瓶ビールのほかに缶チューハイも買ったんですけど手をつける余裕がないほどお腹がいっぱいです。
(senaが満腹でのこしてしまった料理を食べたのでなおさら腹パン)

2人のお気に入り料理はというと

  • 鯨のお刺身
  • カボチャとひじきの炊き込みご飯
  • グラタン

でした。意外と2人とも舌がおこちゃまなのね。

1番おいしかったのはダントツで鯨のお刺身。
新鮮なのか臭みがまったくなく馬肉よりも美味しく感じました。

以上、これだけでも元が取れた気がする夕食でした。

こんなサービスもあります!

ご覧になったとおり追分温泉の夕食は、新鮮な海の幸がてんこ盛りなところが有名です。

しかしsenaは生ものが大の苦手で、どうしようかと予約時に相談したところ、サービスで焼台をつけてもらえました。

焼き台には特大バターとねぎが添えられています。
サービス品なのにボリュームがあります。旅館の優しさに涙がとまりません…。

実際に海鮮たちを焼いた写真はこちら👇

エビやマグロ、ホタテなどいろいろ焼きましたがどれもバターの香りが加わって大変美味しくなりました。
ついでにアワビも焼いてみたのですが、刺し身よりも美味しくなってしまい驚きが隠せません(笑)

刺し身と焼きの両方をたのしませてくれたsenaには感謝しないといけないなぁ。

いっぽう朝食はシンプルです

朝食の内容は
  • ご飯
  • 味噌汁
  • 漬物
  • 生卵
  • 海苔
  • 焼き鮭
  • ツナとワカメと玉ねぎの和え物
  • ねばねばしたご飯に合う甘いやつ

朝食は夕食と違ってシンプルでした。
一見少なく感じますが、昨晩の食事でお腹もあまり減ってないのでちょうどいいと思います。

時期によっては鮭のかわりにサンマの塩焼きが提供されるみたいですよ~。

追分温泉|基本情報

営業時間通年 ※定休日12月30日、31日
チェックイン15:00
チェックアウト10:00
標高64m(地理院地図)
住所〒986-0204
宮城県石巻市北上町女川大峯1
電話番号0226-67-3209
公式HPhttps://i-kanko.com/local_info/%E8%BF%BD%E5%88%86%E6%B8%A9%E6%B3%89/
駐車場50台
アメニティ歯ブラシ、フェイスタオル、シャンプー、リンス、石鹸、
ヘアドライヤー、浴衣・パジャマ、インターネット(Wi-Fi)あり
注意点・部屋タイプによっては室内にトイレ・洗面台がありません。
 共用部の設備を使用することになります。
・備え付けのバスタオル、カミソリはありません。各自忘れずに持参してください。
※2023年10月時点の情報

料金

お部屋+朝夕食+入湯料コミコミ6,600~11,000円(税込み)のプランから選べます。
値段でのお部屋のグレードに違いはなく、料金によって夕食の内容が変化します。

また別途3,000円でお子様用の料理を用意していただくこともできるみたいです。

予約方法

電話(TEL:0225-67-3209)とインターネットから予約可能です。

土日は埋まりやすいので早めに予約をとることをオススメします。

インターネットで予約できるのは11,000円(税込み)コースのみです。

アクセス方法

追分温泉は北上川から津山に抜ける峠道、県道64号線「北上津山線」にある温泉宿。

北上津山線は一般の人はほとんど利用しない道で、道幅は狭くカーブが多いです。
津山方面(北側)からと北上川方面(南側)の両方からアクセスできますが、北上川方面は車同士がすれ違えないほど狭いところがあるので大型車や運転に自信がない人は津山方面から来るといいですね。

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